2025年12月20日土曜日

バフェットは59兆円相当の現金を持っているのに、あえて日本で借金をすると言う錬金術

 ウォーレン・バフェット氏率いる投資会社「バークシャー・ハサウェイ」が日本で社債を発行する主な理由を素人にも分かるように教えて下さい。

バークシャー・ハサウェイが、日本で円建ての社債(借金)を繰り返し発行しているのには、非常に合理的で「賢い」理由があります。

1. 日本の金利が「世界一安い」から

一番の理由は、単純に「日本でお金を借りるのが一番安いから」です。アメリカの金利が4%〜5%程度であるのに対し、日本の金利は上がってきたとはいえ、まだ1%〜2%台(期間によりますが)と非常に低いです。バフェット氏は「安く借りられるところで借りる」という商売の基本を徹底しています。

2. 「為替(かわせ)のリスク」をゼロにするため

バフェット氏は、借りたお金で日本の「5大商社(三菱商事、三井物産など)」の株を買っています。ここで問題になるのが、円安・円高の影響です。もしアメリカで「ドル」を借りて、それを「円」に替えて日本株を買った場合、将来返済するときに「円安」が進んでいると、損をしてしまう可能性があります。

しかし、「円で借りて、円の資産(日本株)を持つ」ようにすれば、円の価値が上がろうが下がろうが、手元の資産と借金が同じ通貨なので、為替の影響を一切受けずに済みます。これを専門用語で「ナチュラル・ヘッジ」と呼びます。

3. 「わらしべ長者」のような錬金術

これが最も驚くべき点ですが、バフェット氏は「借りたお金の利息」よりも「投資で得られる配当金」の方が多い状態を作り出しています。

借金の利息: 年間約1%〜2%を支払う

株の配当金: 日本の商社株などから年間約3%〜5%を受け取る

つまり、自分のお金を使わず、日本で円を借りて株を買うだけで、その差額(利回り差)が自動的に利益として転がり込んでくる仕組みです。2025年の株主への手紙でも、バフェット氏はこの「低い金利で借りて、高い配当を得る」モデルが非常に効率的であると語っています。

まとめ:なぜ日本で発行するのか?

低コスト: 日本の金利が安く、借金のコストが低い。

安全: 円で借りて円で運用すれば、為替の変動を気にしなくていい。

確実な利益: 払う利息よりも、もらう配当金の方が多い「確実な勝ち戦」ができる。

バフェット氏は日本の投資家から「信頼できる会社」として認められているため、多額の資金をスムーズに集めることができるのも大きな強みです。

バフェット(バークシャー)が59兆円相当もの現金を持っているのにもかかわらず、なぜわざわざ借金をして商社株を大量に買っているのか良く分かりました。ドルを日本円にしてから日本株を買うと為替の影響を受けるので、それを避けているんですね。

もし円の価値が下がっても日本円で借りた借金も下がるので為替リスクゼロですし、配当の方が常に借金の利息より高いので、計算上は永久に利息ゼロの借金と考えられますね。投資の神様らしい緻密に計算された優れた戦術だと思います。

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