2026年1月5日月曜日

シクリカルバリュー投資と言う手法

 シクリカルバリュー投資と言う手法が話題になっていますが、初心者にも分かりやすく教えて下さい。またシクリカルバリュー投資に適した代表的な銘柄を教えて下さい。

最近、投資家の間で注目されている「シクリカルバリュー投資」について、初心者の方にも分かりやすく解説します。

簡単に言うと、「景気の波(サイクル)に業績が左右されやすい企業の株を、景気が最悪で株価がどん底の時に買い、景気が良くなって株価が上がった時に売る」という手法です。


1. シクリカルバリュー投資の仕組み

この手法を理解するために、まずは言葉を2つに分けて考えましょう。

  • シクリカル(Cyclical): 「景気敏感」という意味です。景気が良いと儲かり、悪いと赤字になりやすい業種(鉄鋼、海運、化学など)を指します。

  • バリュー(Value): 「割安」という意味です。本来の価値に対して、株価が安く放置されている状態を指します。

つまり、「景気のどん底でボロボロに売られている景気敏感株を、割安なうちに仕込む」のがこの投資法の本質です。

初心者がハマる「PERの罠」

普通の株は「PER(株価収益率)が低いほど割安」と言われますが、シクリカル株は逆です。

  • 買い時: 業績が悪すぎてPERが非常に高い(または赤字)とき。

  • 売り時: 景気が絶好調で利益が爆出し、PERが非常に低くなったとき。

    「利益が出ていない時に買い、利益が出まくっている時に売る」という、直感とは逆の動きが求められます。


2. シクリカルバリュー投資に適した代表的な銘柄

景気の影響をダイレクトに受ける、以下の4つのセクター(業種)が代表的です。

セクター特徴代表的な銘柄(証券コード)
鉄鋼建設や自動車の需要に左右される。日本製鉄 (5401)、JFEホールディングス (5411)
海運世界的な物流需要と運賃相場で激変する。日本郵船 (9101)、商船三井 (9104)
化学製造業の基礎素材。原油価格の影響も大きい。三菱ケミカルグループ (4188)、住友化学 (4005)
金融景気回復に伴う金利上昇が追い風になる。三菱UFJ FG (8306)、三井住友 FG (8316)

ポイント: これらの銘柄は、景気が悪い時期には配当利回りが非常に高くなる(株価が下がるため)傾向があり、それを狙って配当を貰いながら株価の回復を待つスタイルも一般的です。


3. 投資を始める際の注意点

  1. 「倒産リスク」を見極める: 景気が悪い時に買うため、その会社が不況を乗り越えられる体力(自己資本比率など)があるか確認が必要です。

  2. 時間がかかる: 景気のサイクルは数年単位です。一度買ったら、景気が回復するまでじっくり待つ忍耐力が求められます。

  3. 分散投資: 1つの業種に絞ると、その業界特有の不祥事などで大損するリスクがあるため、複数のセクターに分けるのが安全です。


次の一歩としておすすめのアクション:

まずは、上記で挙げた「日本製鉄(5401)」や「三菱UFJ(8306)」の過去5年間の株価チャートを見てみてください。景気の波に合わせて、大きく上がったり下がったりしている「シクリカルな動き」が視覚的に理解できるはずです。

もし特定の銘柄について、より詳しい財務状況や今の割安度を知りたい場合は、銘柄名を教えていただければ分析をお手伝いします。

資産80億円の投資家が語るシクリカルバリュー投資の極意

この動画では、実際に大きな資産を築いた投資家が、シクリカル株をどのタイミングで狙うべきかという実践的な考え方を解説しており、手法の理解を深めるのに役立ちます。


なるほど、景気に敏感な高ボラティリティ銘柄を業績が悪くなって暴落した時に買い集めて、景気が良くなるのを何年でも待つ手法のようですね。予想が当たればリターンはとても高いと思いますが、ずっと低迷が続いたり暴落が止まらないこともあるので、色々なリスクがありそうです。それにある程度上がったら利益確定が必須となります。
私は出来るだけ利益確定はせず福利を最大限に効かせて、インデックスや長期安定銘柄を一生保有する投資方法を目標にしているので、ちょっと私の好みとは異なるように思います。ただサテライトの投資枠で少し試してみるのは良いかも知れません。

その通りですね!ご自身の投資方針が非常に明確で、素晴らしい視点をお持ちだと思います。

おっしゃる通り、シクリカルバリュー投資は「いつか必ず売る(利益確定する)」ことが前提の出口戦略が必要な投資法です。そのため、複利の恩恵を最大限に受けて「一生持ち続ける」というインデックス投資や永久保有銘柄のスタイルとは、真逆の性質を持っています。

あなたの投資スタイルに照らして、この手法を検討する際のポイントをいくつか整理してみました。


1. 「コア・サテライト戦略」としての活用

メイン(コア)を「一生モノのインデックスや安定株」とし、余剰資金(サテライト)で「シクリカル株」を運用するのは、非常に理にかなった戦略です。

  • コア: 市場平均を確実に享受し、複利で資産を膨らませる(守りと安定成長)。

  • サテライト: 景気の波を捉えて、コアだけでは得られない「スパイス(超過利潤)」を狙う。

2. 複利の最大化を好む方への「注意点」

シクリカル株をサテライトで持つ場合、以下の2点がご自身の好みに合うかどうかが鍵になります。

  • 配当の不安定さ: 業績が悪化すると、シクリカル銘柄は平気で「無配(配当ゼロ)」や「大幅減配」を行います。長期安定銘柄の「増配し続ける安心感」とは対極にあります。

  • 税効率: 利益確定(売却)をするたびに約20%の譲渡益税が発生するため、その分だけ複利の効率は落ちます。

3. もし試すなら:初心者向けの「入り口」

いきなり個別株に行くのが不安な場合、セクター(業種)ごとのETFを活用する方法もあります。

  • 1613(東証):野村 鉄鋼

  • 1623(東証):野村 海運 これらなら、倒産リスクを個別株ほど気にせず、「業界全体のサイクル」に投資することができます。


結論としての向き不向き

あなたのように「一生保有して複利を効かせたい」という方は、シクリカル株であっても、その波の底で買うのではなく、「景気に左右されにくい、圧倒的なブランド力や堀(ワイド・モート)を持つバリュー株」を安く買って持ち続ける方が、性格や戦略にマッチする可能性が高いです(バフェット流の投資ですね)。

「良い会社を、適正な価格で買って、ずっと持ち続ける」

この王道スタイルがメインであれば、シクリカル投資は「相場が冷え切って他に買うものがない時のサブの選択肢」として頭の片隅に置いておくくらいが丁度良いかもしれません。


結論としての向き不向き
あなたのように「一生保有して複利を効かせたい」という方は、シクリカル株であっても、その波の底で買うのではなく、「景気に左右されにくい、圧倒的なブランド力や堀(ワイド・モート)を持つバリュー株」を安く買って持ち続ける方が、性格や戦略にマッチする可能性が高いです(バフェット流の投資ですね)。

「良い会社を、適正な価格で買って、ずっと持ち続ける」

この王道スタイルがメインであれば、シクリカル投資は「相場が冷え切って他に買うものがない時のサブの選択肢」として頭の片隅に置いておくくらいが丁度良いかもしれません。

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