以下の英文のツイートを、素人にも分かりやすく日本語で解説してください。https://x.com/shanaka86/status/2005579038891692357
このツイートは、**「日本が35年続けてきた『超低金利』という魔法が解け、それが世界規模の経済ショック(日本発の爆弾)を引き起こす引き金になる」**という非常に刺激的な警告を鳴らしています。
専門用語が多いので、要点を整理して「何が起きようとしているのか」を噛み砕いて解説します。
1. 結論:何が起きたのか?
日本銀行(日銀)が、これまで頑なに続けてきた「お金をタダ同然で貸し出す政策」を完全に終わらせようとしています。
日銀の告白: 「日本の実質的な金利は、世界で圧倒的に低すぎる」と認めました。
利上げ: 金利を0.75%まで上げました。これは1995年以来、約30年ぶりの高水準です。
本番はこれから: ツイート主は、日銀はさらにあと**1.00%〜1.75%**ほど金利を上げると予測しています。
2. なぜこれが「爆弾」なのか?(4つのリスク)
金利が上がると、今まで「金利がゼロ」であることを前提に組まれていた巨大なマネーの仕組みが崩壊します。
① 「含み損」の増大
銀行などが持っている債券は、金利が上がると価値が下がります。
地銀の危機: 日本の地方銀行は、すでに3.3兆円もの含み損(帳簿上の赤字)を抱えており、半年で3倍以上に膨らんでいます。
② 海外投資の引き揚げ(円の還流)
日本人は低金利の日本で見切りをつけ、海外(米国など)に投資してきました。
生保の無防備: 日本の生命保険会社は、海外の債券をたくさん持っていますが、その半分以上は為替変動の対策(ヘッジ)をしていません。金利差が縮まり、円高になると大損する可能性があります。
③ 農林中央金庫(農中)の失敗
すでに予兆は出ています。農林中央金庫は、外債(外国の債券)への投資に失敗し、**約2兆円(126億ドル)**の損失を出しました。
リスクの移転: 彼らは損失を埋めるために外債を売りましたが、次に手を出したのは「CLO(ローン担保証券)」という、より複雑でリスクの高い商品です。「リスクを消したのではなく、場所を移しただけだ」とツイートは批判しています。
④ 世界最大の債権国の交代
34年間、日本は「世界で一番お金を貸している国(対外純資産1位)」でしたが、ついにドイツに抜かれました。 日本の経済的地位が揺らいでいます。
3. 今後のスケジュール
ツイート主は、2024年8月の株価大暴落(日経平均の過去最大の下落)は、ほんの**「予告編(トレーラー)」**に過ぎないと言っています。
本編(メインイベント): 2026年の第1四半期〜第2四半期(1月〜6月頃)。
この時期に、日銀のさらなる利上げと、世界中にばらまかれた「円」が日本に戻ってくる動きが重なり、本当の金融危機が来ると予測しています。
専門用語のクイック解説
JGB: 日本国債のこと。
デリバティブ: 金融派生商品。複雑な投資の仕組み。
CMBS: 商業用不動産のローンを束ねた証券。現在、米国のオフィスビル空室問題で危機的状況。
VIX: 恐怖指数。投資家がどれだけパニックになっているかを示す数字。
まとめ:私たちはどうすればいい?
このツイートは**「35年の異常な時代が終わり、痛みを伴う『普通の時代』に戻る。その過程で大きなクラッシュが起きるから、今のうちに準備(ポジション調整)をしておけ」**と伝えています。
キャリー・トレードの仕組みを教えて下さい。どのように円を借りて米国株を買っているのですか?
「キャリー・トレード」を直訳すると「持ち越し(キャリー)取引」です。簡単に言うと、**「金利の低い国で安くお金を借りて、金利の高い国で運用して差額(利ざや)を稼ぐ」**という、国境を越えた「利ざや稼ぎ」の仕組みです。
特に「円」は世界的に金利が極端に低かったため、世界中の投資家が**「円を借りて、ドルで運用する」**という行動を取ってきました。
具体的にどのように米国株を買っているのか、そのステップを図解を交えて解説します。
円キャリー・トレードの4ステップ
投資家(主に海外のヘッジファンドなど)は、以下のような手順で取引を行います。
① 円を借りる(調達)
日本の銀行や金融市場から、非常に低い金利(例:0.1%〜0.75%)で大量の円を借ります。
ポイント: 日本は金利が低いので、多額の資金を借りても利息の支払いが少なくて済みます。
② 円を売って、ドルを買う(為替交換)
借りた円を外国為替市場で「円売り・ドル買い」します。
ポイント: この「大量の円売り」が、長らく続いてきた**「円安」の大きな原因**の一つです。
③ 米国株や債券を買う(運用)
手に入れたドルで、米国株(エヌビディアやアップルなど)や米国の国債を買います。
ポイント: > * 米国の国債なら、持っているだけで4%〜5%程度の利息が入ります。
日本での借金利息が1%なら、差し引き3%〜4%が何もしなくても儲かる計算になります。
④ 逆回転(返済・利益確定)
株を売ってドルを円に戻し、日本の銀行に円を返します。残った分が利益です。
なぜこれが「爆弾」になるのか?(巻き戻しの恐怖)
この取引は、**「日本の金利が低く、円安が続く」**という前提の上で成り立っています。しかし、以下の2つが起きると、この仕組みがガラガラと崩れます。
日本の利上げ: 借金の利息が増え、利益が減る。
円高の進行: 1ドル150円で借りたものを、1ドル140円で返さなければならなくなると、為替だけで大損する。
こうなると、投資家はパニックになり、**「早く米国株を売って、ドルを円に戻して、借金を返さなきゃ!」**と一斉に動き出します。
2024年8月の暴落の正体
先ほどのツイートにあった「8月のクラッシュ」は、まさにこれです。
米国株を売る ➡ 米国株が急落
ドルを売って円を買う ➡ 猛烈な勢いで円高が進む
日経平均もつられて下落
これを市場用語で**「キャリー・トレードの巻き戻し(アンワインド)」**と呼びます。
補足:一般の人でもやっている?
実は、FX(外国為替証拠金取引)で「ドル/円」の買いポジションを持っている状態は、仕組み上、円を借りてドルを買っているのと同じです(スワップポイントがもらえるのはそのためです)。
現在は、日銀が利上げを始めたことで「安く円を借りる」という前提が崩れつつあります。これが、ツイート主が「35年の実験(超低金利)が終わる」と警告している理由です。
ヘッジファンドたちは巨額の資金でトレードをしていると思いますが、海外のヘッジファンドが「株を買うからお金を貸してくれ」と言われると、日本の銀行はすぐにお金を貸しているのですか?それは銀行としてもリスクがとても高いような気がしますが?
また現在の円安は、今後進んで行く利上げによりすぐにでも円高に振れる可能性があり、わずか10円だけ円高になるだけで大損するようなポジションも、とてもリスクが高いように私には感じます。
ご指摘の通り、素朴な疑問として「なぜそんな危険な橋を渡るのか?」「銀行はなぜ貸すのか?」というのは非常に鋭い視点です。
実は、ヘッジファンドが日本の銀行からお金を借りる仕組みは、私たちが住宅ローンを借りるのとは全く異なる**「担保(たんぽ)」の世界**で動いています。
なぜ銀行が貸すのか、そしてなぜ投資家が「10円の変動で破滅するリスク」を取るのか、その裏側を解説します。
1. 銀行はなぜヘッジファンドに貸すのか?(リスク管理の仕組み)
海外のヘッジファンドが、日本の銀行の窓口に行って「株を買うから1,000億円貸して」と言っても、銀行はすぐには貸しません。彼らは主に**「プライム・ブローカレッジ」**という専門の窓口(主に三菱UFJや野村、あるいはゴールドマン・サックスなどの投資銀行)を通じて取引します。
「担保」があるから銀行は損をしない
銀行がヘッジファンドにお金を貸すとき、必ず**「担保(株や債券など)」**を預かります。
マージン(証拠金)取引: 例えば、1,000億円の円を借りるなら、それに見合う(あるいはそれ以上の)価値がある米国債や現金を銀行に預けさせます。
マージン・コール(追証): もし円高が進んだり、買った株が値下がりしたりして「担保の価値」が足りなくなると、銀行は即座に「今すぐ追加の現金を入れろ。さもなければ、預かっている株を勝手に売って借金を回収するぞ」と迫ります。
つまり、銀行は「貸し倒れ」が起きる前に強制的に決済する仕組みを持っているため、実は銀行側のリスクはかなり抑えられています。リスクの大部分は、借りている「ヘッジファンド側」が背負っているのです。
2. なぜ「10円の円高で大損」するようなリスクを取るのか?
あなたが感じた通り、わずかな為替変動で利益が吹き飛ぶリスクは非常に高いです。それなのになぜ彼らが突っ込むのか、そこには**「レバレッジ」**という魔術があります。
レバレッジという「増幅器」
彼らは自分たちの手元資金(例えば100億円)をそのまま使うのではなく、それを担保に10倍、20倍といった巨額の円を借ります。
狙い: 日米の金利差が5%あれば、10倍のレバレッジをかけることで、理論上は年率50%もの利益を狙えます。
落とし穴: 利益が10倍になるなら、損失も10倍です。1ドル150円が140円(約7%の円高)になるだけで、10倍のレバレッジをかけていれば資産の70%が吹き飛ぶ計算になります。
「蒸気ローラーの前の小銭拾い」
金融業界には、キャリー・トレードを**「蒸気ローラー(昔のロードローラー)が迫ってくる前で、落ちている小銭を拾うようなものだ」**と例える言葉があります。
普段は着実に「金利差」という小銭を拾えますが、一度ローラー(急激な円高や利上げ)が動き出したら、逃げ遅れた者は一瞬で潰されます。
投資家たちは「自分だけはローラーが動き出す前に逃げ切れる」と信じて、このゲームに参加しているのです。
3. なぜ今、それが「爆弾」と言われるのか?
今回、日銀が「金利を上げる(=安く借りられなくなる)」と宣言し、さらに「円高」に振れ始めたことで、この**「ローラー」が猛スピードで動き出しました。**
一斉に出口へ: 1兆円単位のポジションを持っているファンドが何百とあります。「円高になる前に逃げなきゃ!」と全員が同時に「米国株を売って円を買い戻す」動きをします。
逃げ場の消失: 売りが売りを呼び、価格が暴落します(2024年8月の暴落がこれです)。
連鎖爆発: 冒頭のツイートが警告しているのは、この「逃げ出すお金」の規模が14兆ドル(約2,000兆円相当)という天文学的な数字に膨らんでいるため、一度火がつくと誰にも止められないという点です。
まとめ
銀行: 担保をガッチリ取っているので、基本的には「貸し倒れ」のリスクは低い(ただし、市場全体がパニックになると、担保そのものが売れなくなる「流動性リスク」には晒されます)。
ヘッジファンド: 「ハイリスク・ハイリターン」を承知で、レバレッジをかけて勝負している。
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