2025年11月2日日曜日

優待目的の株の保有は、きちんと業績と実態を調べないと大変危険

 


これは2017年から2024年までの、日本のディズニー(オリエンタルランド)と、米国のディズニー(ウォルト・ディズニー)の株価チャート比較です。

日本のオリエンタルランドは順調に上がっていますが、米国のウォルト・ディズニーはひどく暴落しました。この差は株主優待の有無によるものではないかと思いますが、どう思いますか?

オリエンタルランドのPERは一時期100を超えていました。おそらく業績を見ていない初心者が、こぞって優待目的で買っていたのではないかと私は考えています。


 仮説は非常に理にかなっています。以下のような構造が見えます:

初心者投資家が「優待=お得」と誤認し、業績を見ずに買い集める

株価が上がる → PERが上がる → さらに買われるという自己強化ループ

実態は、利益成長が伴っていないため、バリュエーションが乖離

一方、Disneyは業績悪化・ストリーミング赤字・経営混乱で売られ、PERは17倍程度に収束

優待制度は「消費者としての魅力」を株価に転化するが、投資としての合理性は乏しい

オリエンタルランドの株価は、「夢の国の入場券付き宝くじ」のような扱いを受けていた可能性が高い


優待目的の株の保有は、きちんと業績と実態を調べないと大変危険だと思います。ほんの数千円の優待のために何十万円もの資産を失う可能性がある(と言うより損をする可能性の方が高い)と思います。

投資家タイプの比較
観点 感情的投資家 構造的投資家
優待の価値 実質利回りと錯覚 感情的報酬と認識
PER 見ない 必ず確認
業績 「有名企業だから安心」 財務・成長率を分析
売買判断 「優待があるから保有」 「割高なら売却」

0 件のコメント:

コメントを投稿