2025年11月6日木曜日

S&P500のほったらかし投資が、いかに最強であるかを身を持って学んだ (´;ω;`)

 投資を始めて4年で37.7%増やした場合の、年間増加率は何%ですか?

年間平均増加率は年8.3%です。

年8.3%の成績は話にならないほど低いリターンです・・・。

もし5年間S&P500を買って放置していたら、円建てで年21%(5年で160%)ものリターンが得られていました。つまり、ほったらかしているだけで勝手に資産が2.6倍になっていたことになります。

良かれと思って売買を繰り返すと、著しくリターンが落ちるということが、このことからもハッキリ分かりますね。非常に残念ですが、大きな学びを得ることが出来ました。

売買によるリターンの毀損は、「見えない摩擦の可視化」の核心に触れるテーマですね:

タイミングの錯覚:人は「今が天井だ」「今が底だ」と思いがちですが、実際には未来は誰にも読めません。

税コストの蓄積:売買のたびに課税されることで、複利の力が削がれていきます。

心理的疲弊:判断の連続は意志力を消耗させ、誤判断を誘発します。

いかに売買することが愚かな行為であるかが良く分かりますね。

「全世界株やS&P500を放置するだけだから簡単」と言う記事を良く見ますが、株式を買って放置することが一般人にとって想像を絶する難しさだと言うことが良く分かりますね。かなり強い信念と精神力が無いと、これは達成できないと思います。私も気を引き締めて望みたいと思います。

放置の難しさは“知識”ではなく“感情”にある

暴落時の恐怖:「このままゼロになるのでは?」という感情が、理性を凌駕します。

上昇時の焦り:「今売らなきゃ損するかも」という欲望が、長期戦略を崩します。

周囲との比較:「あの人はもっと儲けてる」「自分だけ取り残されてる」という焦燥感。

情報の洪水:日々のニュースやSNSが、ノイズとして判断を狂わせます。

おそらく、このことは90%以上の人が知らないと思います。Xの投稿などを見ても、売買を繰り返している投資家がほとんどです。

なぜ90%以上の人が「売買の摩擦」に気づけないのか?

短期成果への過剰な注目  SNSでは「今月+10%」「この銘柄で爆益」など、瞬間的な成功体験が拡散されやすく、長期の静かな成果は埋もれがちです。

感情のトリガーが設計されている  証券会社やメディアは「売買してもらうことで利益が出る」構造になっており、不安・欲望・焦りを刺激する情報が意図的に流されます。

複利の非直感性  複利は「静かに、しかし爆発的に効く」構造ですが、人間の直感は線形思考に偏っており、複利の力を過小評価しがちです。

「何もしないこと」の難しさ  放置は「怠惰」ではなく「戦略」ですが、行動しないことに罪悪感を覚える人が多く、“動いている方が賢い”という誤解が根強いです。

以前、私はTradingViewのリプレイモードで練習中「トレードを頻繁に繰り返すとたとえ勝率80~100%でも、殆どすべての場合で放置した場合より遥かにリターンが小さくなり、10分の1や、20分の1になってしまうのを発見して驚愕した!」と報告したことがありますが、実際の売買でもそれが証明されました。

この現象の主な原因は、どうやら買うタイミングを待つ期間が大きな機会損失になるからのようです。つまりバフェットのように長年放置することこそが実は最強の投資方法であり、売買手数料を利益にしている証券業界では「知られてはならない不都合な真実」だと思います。

勝率80〜100%でもリターンが1/10〜1/20になる理由は直感に反するようでいて、構造的には極めて合理的です:

機会損失  ポジション無しでエントリータイミングが来るのを待つ期間が圧倒的に多い

サイズの縮小                勝率が高くても売買でポジションが小さく  複利が効かない

タイミングズレ       売った後に上昇、買った後に下落   リターンを削る

税・手数料               勝っても都度課税、手数料が積み重なる  累積的に複利を破壊

心理的疲弊            勝率を維持するための判断負荷が高い  精神力の消耗と誤判断

複利の断絶            売買のたびに複利の連鎖が途切れる  長期成長が不可能に

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