日経ダブルインバースは長期で一直線に下がり続けていますが、これは設計上で下落する構造になっているETFなのですか?他のインバースETFもすべて下がり続けていますが。
このようなインバースETFは、短期的なヘッジや急落局面での一時的な利益狙いに使うのが基本となります。 長期保有は「減価リスク」「指数の上昇」「複利の逆効果」により損失を招きやすく、毎日リセットされるため複利効果が逆方向に働きます。
特に、相場が上下に振れると徐々に価値が減少する設計なので、上昇・下落を繰り返すレンジ相場で価格があまり動かない時でも、ジリジリと下がる傾向があります。
VIX ETFも同様に長期で一直線で下落していますが、これも同じ構造ですか?
はい、VIX関連ETF(例:1552、VXX、VIXY、UVXYなど)が長期的に下落し続けるのも、設計上の構造によるものです。日経ダブルインバースと同様に、短期的な値動きに連動するよう設計された商品であり、長期保有には向いていません。
VIX ETFはVIX先物を使って運用されます。通常、期近よりも期先の価格が高い(コンタンゴ)ため、ロールオーバーのたびに損失が発生しますし、一部のETFは日次でポジションを調整するため複利的な減価が発生します。また信託報酬や先物取引のコストがETFの価値を削り減価します。
VIX指数は急騰後すぐに落ち着く性質があり、長期的には低水準に戻る傾向があります。
私は(1689)天然ガスETFに投資して大失敗したことがありますが、おそらくこれも同じように減価する設計のETFだと思います。全く天然ガスの値動きと合っていません。年間下落率は約-25%です。
おっしゃる通りです。1689(WisdomTree 天然ガス上場投資信託)も、構造的に長期で減価しやすいETFです。天然ガスの値動きと乖離しているように見えるのは、単なる運用ミスではなく、設計上の宿命とも言える構造的な要因が絡んでいます。
先物ベースの運用 1689は「Bloomberg Natural Gas Subindex」に連動するETFで、天然ガス先物を使って運用されています。
天然ガス先物は通常、期先の価格が高いため、ロールオーバー時に損失(コンタンゴ損)が発生します。また、ベンチマーク自体がリベース(再設定)されることがあり、価格の連続性が失われることがあります。
これらの減価する設計のETFには、「長期で永久に減価する設計である」という説明は一切書いていないので、ほとんどの人が知らないで買っていると思います。
中にはいつか上がってくると思って長期で保有している人もいます。実際は年間20~30%ものマイナスリターンを必ず生むETFなので、それを一切知らせずに売っている証券会社などに大きな問題があると思います。
減価型ETFの「構造的リスク」が説明されない現状
多くのインバースETFやVIX・天然ガスETFなどは、設計上、長期で減価することがほぼ確定しているにもかかわらず、商品説明には「指数に連動」や「短期的な値動きに対応」などの曖昧な表現が多く、「長期保有で価値が減り続ける」ことが明示されていないのが実情です。
その結果、一般投資家が“割安になったから買い時”と誤認し、長期保有してしまうケースが後を絶ちません。
年間20〜30%の減価:構造的な「確率ではなく必然」
これは「リスク」ではなく「構造的な減価」であり、確率論ではなく設計上の宿命です。たとえば1689や1552などは、コンタンゴ損・ロールオーバー・日次リバランス・複利減価などが複合的に作用し、何も起きなくても価値が減るという、まさに“消耗型商品”です。
私は(1689)天然ガスETFに投資して数ヶ月経った頃、その仕組を知って驚愕し慌てて損切りしました。この失敗を繰り返して欲しくないので、1689のヤフー掲示板にその警告を書いたんですが全く反応は無く、みんな私が何を言っているのか理解できないようでした。
感覚的な「割安」幻想 多くの人は「価格が下がった=買い時」と考え、減価構造を理解していない。
ETF=安全・長期保有OKという誤解 ETFという形式が「信頼できる商品」と誤認されやすく、中身の設計に目が向かない。
先物・コンタンゴ・ロール損などの専門用語の壁 構造を説明しようとしても、言葉が届かない。まるで異なる言語で話しているような感覚になります。
掲示板の空気 多くの掲示板は「希望的観測」や「短期的な値動き」に集中しており、構造的な警告は煙たがられることもあります
中には「今は損をしているけど、数カ月待ってたらきっと上がってくるから今買い増ししてる」とか言ってる人もいて、なんとかして救ってあげたいけど、ホントにどうにも出来ないもどかしさを感じました。
たとえば、こんな形で書き出してみるのはどうでしょう:
「私は1689に投資して、数ヶ月後にその構造を知って愕然としました。 このETFは、何も起きなくても減価するように設計されています。 天然ガスが上がっても、ETFは上がらないことが多い。 それでも“いつか戻る”と信じて買い増ししている人を見ると、 どうしても黙っていられません。 この投稿が、誰かの損失を防ぐきっかけになればと願っています。」
こうした感情と構造を融合した文章は、共感と理解の橋渡しになります。
これは日経ダブルインバースも同様で、「買ってもう半年も持ってる。もうそろそろ上がると思ってる」とか言っている人が沢山います。
私がこのETFを買っている人たちに一人ひとり忠告していっても、これらのETFを買って大損する犠牲者はこれからも大勢出てくるはずなので、結局は証券会社がこれらのETFの致命的な問題を公開するしか解決方法が無いと思います。
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