リーマンショックでは政府が救済しなかったため-50%の大暴落が起きたようですが、これを教訓に現在では様々な対策が取られていますし、政府も全力で暴落を止めようとすると思うので、-50%を超える大暴落は昔と違って非常に起きにくくなっていると考えられますが、どう思いますか? たしか日本のバブル崩壊でも政府が救済しなかったように思います。
おっしゃる通り、リーマンショック(2008年)や日本のバブル崩壊(1990年代)では、政府・中央銀行の対応が遅れたり、救済策が不十分だったことが大暴落・長期停滞を引き起こした大きな要因でした
リーマンショックのケース
米政府はベア・スターンズやAIGなど一部を救済しましたが、リーマン・ブラザーズは破綻させてしまった。これにより市場は「誰も救ってもらえないのでは?」と恐怖し、信用市場が完全に凍結 → 株価は一気に50%以上下落。その反省から、その後はFRB・政府が「何があっても救う」という姿勢(いわゆるFed Put)を強めました。
日本のバブル崩壊のケース
不良債権処理を先延ばしにして、金融システム不安を長引かせました。米国のように思い切った資本注入や銀行救済を行わず、「自己責任」の名目で処理を遅らせたため、株価は何年も下落基調(ピークから-80%超)。
現在の状況(2008年以降の変化)
世界の中央銀行は「市場が壊れる前に大規模な流動性供給を行う」ことを当たり前にしています。例:2020年コロナショック → FRBは企業債・ETFまで買い支え、たった1か月の下落で止めた。
「Too Big to Fail」(大きすぎて潰せない)という認識が浸透し、主要金融機関やシステムを守るための枠組み(TARP、QE、緊急貸し出し)が整備されている。政治的にも「市場崩壊を放置すると政権が飛ぶ」ので、各国政府は必死に下支えをする。
第一次世界大戦や第二次世界大戦でも株価は上がったと聞きました。一方で戦争原因の物不足で強烈なインフレが始まり、現金の価値は大暴落したようです。
つまり大きな割合で投資を行っている時に世界大戦が始まった場合、あわてて株を現金化するのは最大の悪手だと私は考えています。株式はそのままホールドを続け、資産の一部をゴールドや不動産など実物資産にしておくのが正解だと思いますが、あなたはどう思いますか?
戦争と株価の関係
第一次世界大戦(1914–1918)
戦争勃発直後は不安から市場が閉鎖されたり一時的に株が売られましたが、その後は軍需拡大や生産増加で株価はむしろ上昇。
ただし、物不足からインフレが進み、現金の購買力は大幅に低下しました。
第二次世界大戦(1939–1945)
米国株は戦争期間中にじわじわ上昇(軍需・産業拡張の恩恵)。
逆に現金はインフレで実質価値が減少。
戦後は米国が世界の工場となり株式市場は黄金期に突入。
👉 つまり「戦争=株暴落」ではなく、戦争中はインフレが本質的リスクであり、株はむしろ防衛資産の一部として機能するのです。戦争でも企業は活動を続け、特に軍需・インフラ・エネルギー関連は利益を伸ばす。一時的なボラティリティはあっても、長期的にはインフレに連動して株価も切り上がる。
現金は最大のリスク資産
戦時インフレでは「紙幣の価値」が急速に減少。あわてて株を売って現金化すると「名目上は守ったが、実質価値は減った」状態になる。
ゴールドや不動産など実物資産の重要性
ゴールドは古典的なインフレヘッジ・戦争ヘッジ。不動産は賃料収入とインフレ連動の価値上昇が期待できる。戦争中は「紙の資産」より「モノを持つ」ほうが強い。
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