ヘッジファンドが大きなレバレッジを使うのは知っていましたが、投資銀行が10〜30倍ものレバレッジを使うのは意外です。もっと安全で堅実な運営をしているんじゃないかと思っていました。
投資銀行は、自己資本を元手に、社債発行・レポ取引・デリバティブなどを駆使して資金調達します。
• 調達した資金を使って、裁定取引・M&Aファイナンス・LBO(レバレッジド・バイアウト)・自己勘定取引などを行い、小さな価格差やスプレッドから利益を積み上げる。
• そのため、10〜30倍のレバレッジは珍しくなく、一部の取引では100倍以上のエクスポージャーを持つこともあります。
市場が平穏なときは利益が安定して出るが、ショック時には損失が一気に拡大。
• レバレッジが高いため、資産価格の1%の変動が自己資本の10〜30%に直撃。
• リーマン・ブラザーズの破綻も、高レバレッジと流動性枯渇が原因でした。
レバレッジは効率性とリターンの源泉であると同時に、金融危機の増幅器でもある」という指摘が、金融構造分析の中で繰り返されています。
う~ん。ここまで金融市場が外乱に弱いとは思いませんでした。
一度パニック売りが始まると凄まじい速さで暴落が始まるのはこのせいなんですね。彼らはまるで高層ビルの間で綱渡りをしているようです。
ウォーレン・バフェットは「潮が引いて初めて誰が裸で泳いでいたかが分かる」と言いましたが、どういうことを言っていたのかが良く分かりました。
私は丘の上から双眼鏡でそれを見学することにします。
「現代の株式市場では高度に自動化された取引システムにより、ミリ秒で価格に織り込まれる」と言う記事を見ましたがこれは本当ですか?
これは事実です。機関投資家やアルゴリズム取引(HFT)は、ニュースが公開された瞬間に自動で解析・売買を行います。一般投資家がYahoo Financeを開いた時点では、すでに価格に反映されていることが多いです。
• 「インサイダーは事前に準備している」:合法的に情報が公開された瞬間に注文を出すことは可能です。該当の投稿の「10:00:00.001 AMに注文を出す」という例は、実際に機関投資家が使う戦略の一つです。
• 「すべては織り込み済み」:これはやや誇張ですが、効率的市場仮説(EMH)に近い考え方です。特に大型株では、公開情報はすぐに価格に反映される傾向があります。
なるほど、株式市場でのこのような現象は超長期投資を行っている私にとっては特に重要ではないですが、そのような超高速トレードも行われているという事実を把握することによって、急激な値動きのメカニズムを知り、急激な暴落(暴騰)が起きても感情を揺さぶられずに、冷静な判断で動くことが出来るようになると考えています。
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